FRP貯水タンク(貯水槽)の種類と変遷

FRP貯水タンク(貯水槽)の変遷と種類について書きます。

まず、昭和37年に三菱樹脂㈱によって、FRP一体型タンクの生産が始まりました。当時は軽くて丈夫、しかも錆びないと言う画期的なタンクでした。
ただ一体型タンクは現場搬入の際、レッカー等を使用しないといけないと言う困難な点もありました。

一体型タンクには最初に登場した円筒形タンクのほか、このような角型の一体型タンクや

球形タンク等色んな形のものがあります。
静岡で見かけたんですが、この球形タンクがサッカーボールの柄にペイントされていました。

FRP一体型タンクは、軽くて強くしかも錆びないと言う画期的なタンクとして市場に広がって行った訳ですが、搬入だけが問題でした。
その問題を解決すべく登場したのが現場組立式のFRPパネルタンクです。
このタンクは積水工事(現在の積水アクアシステム)によって開発され昭和39年に販売されました。
パネルタンクは1m×1mのパネルで構成されており、エレベーターと人力で搬入して現場で組立ができると言う画期的なタンクでした。
当初10年間は特許により積水の独壇場でしたが、10年を過ぎるや否や大手メーカー(ブリヂストン、TOTO、INAX、三菱、日立etc)の錚々たる企業が建築用貯水タンク市場に参入して、FRPパネルタンクはその機能性で瞬く間にシェアーを拡大して行ったのです。

ここで問題だったのは、当初各メーカーが提唱していたFRP貯水タンクは半永久的でメンテナンスフリーしていたものが、実際には様々な要因でFRP貯水タンクは劣化してゆくものであると言うことが分かったことです。

この頃きんぱね㈱社長は積水のもと、貯水タンクメンテナンス業者として、FRPパネルタンクの力学的構造や劣化現象を目の当たりにしていた時期です。

この頃培われたノウハウが今のきんぱね㈱の貯水タンクリユース工法のベースになっているわけです。

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