当初メーカーは、FRP製品の耐久性を半永久的であるとして世の中に送り出してきましたが、実際には太陽光線中の紫外線や熱・風雨などの様々な要因で確実に劣化しています。そして使用に耐えられなくなったFRP製品は新しいものに取り替えられているのが現状です。
屋外設置されたFRPパネルタンク
更新によって廃棄されるFRPパネルタンク
社団法人 強化プラスチック協会のデータによると、FRP製品の用途別出荷量が2005年が364,000トン、2006年が359,000トンとなっています。この出荷トン数はここ数年大きな変動はありません。
でもこの出荷量の大半がFRP製品の更新によるものと考えられ、廃棄されるFRP製品の量は出荷量とほぼ同量と思われます。
つまり毎年36万トンもの処理が非常に困難なFRPの産業廃棄物が出ているわけです。
FRPは再資源化が難しく、メーカーも再資源化に取り組んでいるもののセメントの骨材や再製品化されるのは数パーセントにとどまり、大部分が単純焼却や埋め立て処分されているのが現状です。
予測では2010年には45万トンもの処理が非常に困難なFRP製品の産業廃棄物化が進むと予想されています。
こうした社会問題を阻止することが現在の社会から求められている私達への命題だと理解しています。
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