きんぱね株式会社が補強・補修する貯水タンクは、ビル・マンションの飲料用貯水タンクだけではありません。
工場の工業用水を貯め置く、工業用タンクも補強・補修致します。
特に工業用タンクは、その工場の特性に合わせた特殊なタンクが多く、その種類も様々です。
でも共通して言えることは、取り替えとなるとタンクが特注品なので値段が凄く高くなる。
また設置場所が複雑な場所にあって取り替えが困難になっている。等等で困っておられる工場がたくさんあります。
こちらの工場は老舗で歴史も古く、特殊な技術でオンリーワン的に世の中に製品を送り出されています。
今回、きんぱね株式会社のホームページを見て下さり、直接お電話を頂きました。
早速、下見をして点検報告書とお見積書を提出させて頂き、工業用タンクの補強・補修を施工することになりました。
使われている工場用タンクも、FRP製の一体型タンクの特注品で非常にしっかりしたものだった様です。
工場棟の屋根の上にこの様に設置されているんですが、屋外設置のために20数年と言う長年の熱・風雨・太陽光線中の紫外線の影響で外部が見事に劣化しています。
特に天井部は紫外線で劣化して、FRP板の補強母材であるガラス繊維が露出・流出しています。
この状態天井部に乗ると大きくたわんで、下手すると踏み抜きそうになります。
早く補強してやらないと地震のスロッシング現象(液面揺動)でタンクが破壊するかもしれません。
水槽内部もFRP板の表面が劣化し荒れた状態になっていました。
今回このタンクの底部から漏水していました。漏水した水は工場棟の屋根を伝い生産ラインの上から落ちてくるとの事。
早く直さないと生産ラインがストップしたままになってしまいます。
内部にはタンクが水圧で壊れないようにFRPの板状の補強材がジャングルジムの様に入っています。
その補強材を全て取り外した状態です。
一体物タンクの場合、どの部分から漏水してるかは分かりません。
要因としてはどこかに必ずクラック(ひび割れ)があります。
このクラックは大きく目視できるものもあれば、マイクロクラックといって目視できないものも多数あります。
水は針ほどの穴からでも水圧がかかれば簡単にタンク本体から出てきます。
だからタンク内部の底・側面部全面にFRP樹脂ライニング工事を施します。
一体物FRPタンク内部にもう一つFRPのタンクを作ってしまう工法です。
内部にFRPの新しいタンクを完全に密着させて作ってしまうので当然タンク強度は大幅にアップしますし、漏水も完全に無くなります。
これを数日間の断水だけで行ないます。その実際の施工の様子は次回パート2に続きます^^