ある日設備管理会社から緊急で電話がかかってきました。
「FRPパネルタンクの天井部が裂けて破裂しそうなんだけど、どうしたらいいだろうか?」
今は便利なもので状況を携帯電話の写真添付ですぐにつかめました。
天井部が経年で劣化して水圧の負荷に耐えられなくなって割れて開いているのでした。
すぐに水位を下げてもらい、破裂しないように角材で支えをしてもらいました。
翌日現状の下見をして大至急、補強・補修の見積を出しました。
天井部の側面部との継ぎ目が10cmくらい開いて今にも破裂しそうな感じでした。
角材で支えて何とか凌いでいる状態です。
パネルタンク内部はと確認すると外補強方式のパネルタンクでありながら内部の天井部に補強梁(ハリ)が入っていません。
この写真の左側に写っているのが内部天井補強梁です。この補強梁が全ての天井継ぎ目に入ってないといけないのですが入っていません。つまり梁が入っていないところは水圧の負荷が全て天井のFRPにかかっていると言うことになります。
だからその水圧の負荷に耐えられなくなった継ぎ目が裂けている訳です。
負荷がかかって割れている部分をタンク内部から確認した様子です。水圧の負荷がかかって継ぎ目にひび割れが発生しています。今にも破裂しそうな危険な状態です。
同様に酷いところは、継ぎ目に沿って大きな亀裂が走り、外の太陽光がタンク内部を照らしています。
ここまで行けば通常であればタンクの取替となる訳ですが、PTSリユース工法であれば取り替えずにこんなタンクでも新品同様に直してしまいます。
その方法は・・・続く・・・